「モヤモヤしてる自分なんてイヤ」
「気分を切り替えなきゃ」
そう思ってがんばるほど、なぜかどんどん苦しくなってしまう…。そんな経験、ありませんか?
私も以前は、ちょっとしたことでよくモヤモヤしていました。たとえば、同僚が少し無愛想だっただけで、「私、なにかしたかな」と頭の中がぐるぐる。自分でも「気にしすぎ」と思いながらも、妄想がどんどん広がって止まらない。
また、ほんのひと言「ちょっと手伝ってほしい」と言えば済むのに、相手の負担を考えすぎて言えなかったり、「気づいてくれるはず…」と期待してしまったり。でも結果的に、ひとりで抱え込んで、モヤモヤ+ヘトヘトになっていました。
そのモヤモヤ、どこから来ているの?
でも、あのモヤモヤはただの「気にしすぎ」ではなかったんです。それは、心の奥に根づいていた「ちゃんとしなきゃ」「期待に応えなきゃ」という反応から来ていたものでした。
私たちの“こころの土台”は、子どものころの人との関わりの中でつくられていきます。たとえば、小さいころに、自分ががんばったことに対して大人の反応が薄かったり、思ったように喜んでもらえなかったりすると
「もっとがんばらなきゃ」
「ちゃんとできないと認めてもらえない」
そんな思いが、じわじわと心の奥にしみ込んでいくのです。
そして大人になった今も、同じように誰かの機嫌や反応を必要以上に気にして「私はちゃんとできているかな?」と無意識に自分を試してしまう。つまり、今の人間関係の中でも、昔の“こころの反応”が再現されていることがあるのです。
そんな自分に気づいたとき、私はまず「ああ、私、誰かの期待に応えようとしていたんだな」と、心の中でそっとつぶやいてみました。
「ちゃんとしなきゃ」「役に立たなきゃ」と思っているときって、実は、“そのままの私では価値がない”と思い込んでいる状態なんですよね。
だから、必要以上にがんばってしまう。でも、どんなにがんばっても感謝されなかったり、反応が薄かったりすると、子どものころに感じていた、あのモヤモヤがむくっと顔を出してくるんです。
そういうときに「気にしすぎかも」「気にしない、気にしない」と無理に切り替えようとしても、あとからまたモヤモヤがぶり返してくる。それもそのはず! それは、子どもの頃、周りに合わせて必死にがんばっていたあなたが、反応しているサインだから。
でも、よく考えてみたら、そんなふうにずっとがんばってきた私って、健気で、愛おしい存在だったんです。だから今は、モヤモヤが出てきたときに、「そう思うよね」「がんばってるもんね」って、自分にそっと声をかけてあげるようにしています。
すると、不思議と少しずつ、心がゆるんでいくんです。
このように、モヤモヤは決して悪いものではないんです。それはすべて、あなたの“本音”につながる大切なヒント。
モヤモヤが出てきたときは、子どもの頃に背伸びして、周りに健気に合わせていた自分が反応しているサインかもしれません。だから、外の相手ではなく、あなた自身がその感覚に気づいてあげて、そっと寄り添って、ほめて、認めてあげてください。
そしてときには、相手の期待に応えられない自分を、やさしく許してあげることも大切です。モヤモヤの根っこが“安心”を感じるまで、ゆっくり認めてあげれば、きっと自然と、心は落ち着いていきますよ。
ピンときた方は、ぜひ、今日からやってみてくださいね。
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