頑張るのをやめたら「現実は自然に変わりはじめる」

「もっと楽に暮らしたい」
「自分を大切にしたい」
そう思っているのに、気づけば今日も同じ一日をくり返していませんか?

「いつか」という未来は、脳の中には存在しません。脳が認識できるのは “今ここ” の感覚だけです。そのため「今を後回しにする」ことは、現状をそのまま再生し続けることにつながります。

というのも、私たちの神経系は、くり返される感情や行動を “安全なパターン” として学習します。一度「これで大丈夫」と覚えた反応は、たとえ今は不要になっても、体が自動的に続けてしまうのです。

こうしてできた脳と神経の反応のパターンが、やがて性格や行動の傾向になり、気づかないうちに「本来の自分」や「在りたい自分」から少しずつズレていくことがあるのです。

 

内側が変わると「現実は必ず変わる」

私もかつては「心に余裕を持ちたい」と思っているのに、朝からタスクを詰め込み、バタバタと落ち着かず、休むことに罪悪感を感じていました。

「ちゃんとしなきゃ」「怠けたらダメ」と思いながら「いつも動いていないと不安」な私がいたんです。でも、それは「頑張りたい」からではなく「止まることが怖かった」から。動いていれば安心できたけれど、その安心は一瞬で、気づけばいつも頭も心も休まらないまま。

そんな自分に気づいたとき、初めて「安心している時間が、私にはほとんどなかった」と知ったのです。その気持ちを受け入れた瞬間、自然と涙があふれました。

「休むことが、ダメだって感じていたんだ…」そう思ったとき、ふと母の姿が浮かびました。いつも家族のために動き続けていた母も「きっと 、止まることが怖かった」のかもしれない。

ああ、私は知らないうちに、その頑張り続けるパターンを体で覚えてしまっていたんだと気づいたのです。

そこから私は「どう生きたいか」をもう一度選び直しました。「心に余裕がある暮らしをしている私」として、感じ、考え、行動してみることに。

すると不思議なことに、現実は何も変わっていないのに、私の中に少しずつ余裕が生まれ、予定を詰め込まなくても安心できるようになりました。そして、ゆっくり過ごしても罪悪感を感じることがなくなった頃、想定外の流れで、理想に近い暮らしが自然に整っていったのです。

潜在意識は「体感」で変化していく

潜在意識を変えるというのは、いいことを頭で考えることではなく身体の記憶(パターン)を書き換えることなんです。

私たちの体には、これまで無意識にくり返してきた「安心」「緊張」「我慢」などの感覚の記憶が残っています。そのため、理想の自分のイメージと、体に染みついた潜在意識(習慣化された反応)との間にズレが生まれ、願いが叶いにくくなってしまうことがあります。

だからこそ、心と体の感覚をそろえていくことが大切。それを変えるには、“新しい体感” を何度も体験すること。体に「これが新しい安心なんだよ」「これが心地いいんだよ」と教えていくことで、少しずつ潜在意識が書き換わっていくのです。

潜在意識が動き出す6つの鍵

1.意図をする

自分がどう在りたいか、何を求めているかをはっきりさせる。意識の方向を決めることが、潜在意識のスイッチになります。「私はこう在りたい」という意図が定まると、無意識は自然にそこへ向かいはじめます。

2.リラックスする時間を持つ

潜在意識は、脳が思考モード(ベータ波)のときには変化しにくいと言われています。深呼吸やリラックスしているとき(アルファ波・シータ波)に、心は柔軟になり、新しい考えや感情を受け入れやすくなります。

私のセッションでは、香りを使って体と心の状態を分析させていただくのですが、多くの方が心身が休めていない状態にあります。頭では「リラックスできている」と感じていても体は違うと、潜在意識は変化しにくくなります。

3.願いが叶った自分で“今”を生きる

潜在意識は、今しか感じることができません。だから「いつか叶えたい」と思っているうちは、叶っていない自分を感じ続けていることになります。その結果、現実も「いつか」のままなんです。だから「もう叶っている」と感じながら一日を過ごすことが大事です。

たとえば「理想の暮らしをしている自分なら、今このお茶をどんな気持ちで味わうだろう?」そんな小さな意識の使い方が、現実を少しずつ変えていきます。

4.考え・気持ち・体をそろえる

頭では「自由に生きたい」と思っても、心が「怖い」、体が「緊張している」と、潜在意識は混乱します。思考・感情・身体の方向をそろえることが、現実を動かす一致のエネルギーになります。肩の力が抜けているか、呼吸が浅くなっていないか。体が安心を感じているとき、思考と感情は自然に整いはじめます。

5.感情を受け入れる

私たちは、感じたくない感情を無意識に押さえ込みます。でも、押さえ込まれた感情はずっと体に残り、潜在意識の中で “緊張” としてたまります。逆に、「そう感じている自分がいるんだな」と素直に認めると、体と心は「もう大丈夫」と安心を取り戻します。

この安心のときこそ、潜在意識がやわらかくなり、古い思い込みが自然に変わっていくんです。

6.繰り返す

潜在意識は、一度の気づきでは変わりません。安心を感じながら、新しい選択を何度もくり返すことで、脳の神経回路や潜在意識のプログラムが少しずつ書き換わっていきます。内側が変わると、それに共鳴するように外の現実も自然と変化していきます。

 

まとめ

潜在意識を変える第一歩は、いまの自分の無意識の状態を知ること。それがわからないままでは「ありたい状態」と一致しているかどうかも見えません。

次に大切なのは、潜在意識や体の仕組みを理解し、在りたい状態に整えていくこと。そして最後に、それを当たり前になるまで繰り返す。すると、これまでとは違う感情や思考が生まれ、自然と行動が変わり、現実も穏やかに変化していきます。


Cocoro Circle(こころサークル)では、香りを使って今の心と体の状態を読み解く「ライフカウンセリング」を通して、あなたの無意識の状態を見える化し、整えていくサポートをしています。

今の自分の無意識の状態を知ることは、理想の自分に近づくための第一歩です。「自分をもっと知りたい」「今の状態を整えたい」そう感じている方は、ぜひ体験してみてくださいね。

今の無意識の「こころと体の状態」がわかる ライフカウンセリング

 

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Profile

『ありのままのあなたが輝く生き方を引き出す専門家』 心理セラピスト
梨村 幸代(YUKIYO NASHIMURA)

ニュージーランドで3年半働き、日本との文化や価値観の違いを目の当たりにした経験から、日本に居た時には疑問に思っていなかった自分自身の考え方などに向き合うようになり、心理学やヒーリングなど精神面に興味を持つようになる。
その後、「人が自分らしく生きる為のサポート」をしたいと思い、溝口あゆか氏主宰のカウンセラー養成講座を受講し、ディプロマを取得。2011年より、リラクゼーションセラピストとして、約8000人以上の心身のケアーに携わる。

現在は、「自分らしく生きたい」という方に、その過程で感じやすい悩みやモヤモヤを一緒にひも解き、本来持っている自分の力を再発見する「個人セッション」や「ワークショップ・講座」などを行っている。