こんにちは。長野/名古屋の心理セラピストの丸山幸代です。
職場で苦手だった人に対して、私は何が嫌だったのか。
前回お話したように、「自分から挨拶をしてこない」って事が嫌で、そのことには嫌悪感が無くなったのですが。
実は彼女を通じてもう一つ!
大きな刺激を与えるものが出てきたのです。自分から挨拶をしてこない事については、気にならなくなったのに、それでも彼女のある点がとても気になっていました。
それは【いつも不機嫌そうに見えること】でした。

この不機嫌な人という事からも、潜在意識の中には
・「人に不機嫌な所は見せてはいけない」とか
・「不機嫌な人は好かれない」
とか いろんな思いがあることが分かったので、それらを癒してみたけれど。
それでも、彼女に対して反応すること自体が、すっかりなくなる事はありませんでした。
そこで何回かにわけて、彼女に対して何が気になるのか、自分の意識を見ていったときに、ようやく反応の元にたどりつけたのです。
それは、【子供の頃に感じていた母との記憶】だったのです!
前回のお話でお伝えしたように「潜在意識は記憶の宝庫」。
普段全く覚えていなくても、全て記憶されているのです!!
そうやって記憶しておくことで、もう同じ思いをしないようにとか、そういう事が起こったら、こう考えたら傷つかなくて済むとか、ちゃんと自分の身を守るために最善をしてくれているのです。

私の小さい頃の記憶の母はいつも忙しそうで、不機嫌そうに見えていました。
子供が3人いましたし、フルタイムで働きながら、家事もちゃんとこなしていたので、余裕がないのは当たり前だと、今なら理解できるのですが。
潜在意識の記憶の中では、母が不機嫌だった頃の記憶をちゃんと残しているのです。
セラピーで、私の中のその時の本音が出て来た時、びっくりしました。
「機嫌が悪くても、どんな状態でも、私の事を愛してほしかった」
そんな思いがでてきました。
大人の私からしたら、なんて難しい事をいうの?という感じなのだけど。
だって、今なら十分愛されていたと感じる事ができるから。
でも、この本音が出てきて「そうかー」ってなんか府に落ちたのです。
子供の頃の記憶の母は、本当にまじめで家事も仕事も完璧にこなしていたけど、とにかく忙しそうで、ずっと動いていました。とくに、掃除をしている時の母は本当に怖かった( ;∀;)
私は、邪魔にならないよう膝を抱えて座布団の上にいた記憶が(笑)
そして「なんで機嫌がわるいんだろう」って思っていました。

それでも、子供の頃の私は、忙しくても、機嫌が悪そうでも、もっと私もみて欲しかったのだー!
そして、そこから「私は愛されていない」って感じていました。
この思いがなかったら、機嫌が悪くても「そんなこともあるよね」って思えたのだろうけど。
この思いがあったから、不機嫌な人を見るとその元となる記憶が刺激されて、この人はどうして機嫌が悪いのだろうって過剰に気になってしまうのです。
そして、この記憶もこの記憶のイメージについている思いや感情も心理セラピーで癒したのです。

そして、セラピーでその思いは癒されて。
機嫌が悪い人を見ても「そんな日もあるよね、そんな時はしょうがないよね」って思えるようになったのです。
そして、母に対して感じていた「不機嫌な時も自分を愛してほしかった」という声も、そんなに、忙しい思いをしてまで、一生懸命育ててくれてありがとうって気持ちに変わったのです。
だから、職場で苦手な人自体の問題では、まったく関係なかったのです(*’ω’*)
そして、今では彼女の事好きですし、大切な友人だとも思っています。
不思議なシステムだけれど、人を通じて、私たちは自分の心の中に何があるか見る事ができるのです。
むしろ、誰かがいるからこそ、自分の事が知れるのかもしれません。
そして、自分の中にあるものは、最善だから持っているのです。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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